医療従事者向けお役立ち情報
コラム
2022.1.20
『新型コロナウイルスの基本的感染対策』
『ワクチンだけでは感染を防げない』
『訪問診療のいま~豊田地域医療センター様の取り組み~』
『在宅療養でのポイント』
全国で新型コロナウイルスの感染が広がり第6波の渦中にあります。(2022年1月20日現在)すでに8割近くが変異種オミクロン株に置き換わっているとの見解もありますが、オミクロン株が優位になっても、基本的な感染対策は変わりません。
基本的な感染対策には「標準予防策」と「感染経路別対策」があります。
このふたつの違いを押さえて、感染対策を検討・強化しましょう。
全国でたくさんの人がワクチンを打ったので、発症者が次第に減り、皆が少しずつ距離をとることができるようになったため、デルタ株による感染がおさまっていました。
ところが現在、変異種オミクロン株の出現により感染が拡大しています。
現在、ワクチンの3回目接種が進められています。ご存じのとおりワクチン接種をしても感染を防ぐことはできません。それでも3回目接種を行う目的はどこにあるのでしょうか。
実は、ワクチン接種後3ヶ月で抗体価は約1/4に減少します。ワクチンを繰り返し打つことで、免疫細胞がそのことを記憶し、免疫効果が高まるのです。
感染が再拡大する中、ますます重要度を増す訪問診療・在宅療養の現場では様々な工夫、取り組みを行っています。そこで2022年1月、豊田地域医療センター在宅医療支援センター様の訪問診療に同行し、見学をさせていただきました。
豊田地域医療センター様が実施されている新型コロナウイルス往診のためのガイドラインの一部をご紹介します。
コロナ陽性または疑いのある患者さんを訪問する場合、PPEの装着は必須です。どのタイミングでPPEを装着すると効果的でしょうか。
第6波の到来で、再び在宅療養者が増加しています。在宅療養の際に重要になるのが、皆がよく触る「コンタクトポイント」のこまめな消毒です。
コンタクトポイントを効果的に拭清するには、一方通行で拭くことが大切です。
在宅療養ではパルスオキシメーターで酸素飽和度を測る機会が多くなります。これは、酸素投与が必要となる事態を未然に防ぐ重要な機器です。手指に装着するだけで手軽に利用できる医療機器ですが、正しい手順をしっかりと押さえることが重要です。